YouTube pivot公式チャンネルで投稿された教育についての動画について思う事。
この動画では日本と海外の教育について議論されています。
教育といっても、単によくイメージされる「国語や数学、理科などの学力」というものだけではないものの、学力という視点で教育を見た場合は、日本の大学は相当海外のレベルに劣るようです。
日本の大学に自分もいましたが、正直に言うと、教授の話は「教科書をただ読み上げていくだけ」のような授業でつまらなかったです。教科書の内容を理解するだけなら、授業はいりません。
大学は大卒の資格を得るためのものとして行くのであればいいですが、十分な教育システムが存在しなければ、その大学では本質的な勉強はできないと思います。
ましてや、高い学費を払っているので、もし授業がつまらないなら、その大学はやめたほうがいいと思います。授業をお金を払った対価、サービスと捉えると、大学の授業より、優秀な大学院生、社会人の個別指導を受けたほうが本人の学力は向上すると思います。
日本で大学に行く意味は「就職に有利になる」「多様な人間関係を作る」というふうに捉えられていると思います。
この動画でも、日本の大学生が4年間を遊んで過ごす様子をカリス氏が発言しています。
カリス氏によると、世界の上位大学の大学生の学習へのモチベーションは東大生の何倍も高いそう。
受験戦争を乗り越え、ナンバーワン教育を受けた韓国の学生たちと、日本の学生の意識レベルの差はこのままでは拡がっていく一方でしょう。
話は少し変わりますが、自分は学生に勉強を教えていて思ったことがあります。
それは、"暗記教育は必要ない"ということです。
この動画では暗記教育についても少し触れられているが、暗記教育、つまり「テストのためだけに暗記する」ことは本当に必要ないと思います!
そこで最近自分が読んでいる教育に関する本「子どもの頭がよくなる魔法の質問100」(キム・ジョンウォン 著)に書いている著者の言葉を引用します。
子どもの頭がよくなる魔法の質問100【amazon】 |
「主人公はどんなことを強調した?」という教科書的な質問ではなく「主人公は死ぬ瞬間まで本を手放さなかったっていう話だけど、それを聞いてあなたはどう思う?」と聞いてみましょう。このように、情報を確認する質問ではなく感覚を刺激する質問を投げかけてください。子どもの読書はクイズではありません。センスを磨き、自分なりの考えを確立させる独創的な時間にしてあげましょう。
世間一般的な100の知識を暗記するよりも、本を読んで得た「自分だけの知識」一つの方が、価値があります。仮にそれが世間の基準から外れていてもです。
知識とは本来、「頭の中に詰め込む」のではなく、自然に「頭の中に蓄積されるもの」なのです。それは中間ゾーンから世の中を見つめれば、理解できます。無理やり答えを言わせるような教育では子どもを素晴らしい創造の世界に導くことはできません。
(子どもの頭がよくなる魔法の質問100 P.204より)
暗記教育を受動的に文科省の作った枠組み通りにテストという形で詰め込まされる生徒たちが得るものってなんですかね?
よく英語が苦手・嫌いっていう人を学生でも社会人でも見ます。
これは正直日本の英語教育のせいなのではないでしょうか?
自分は、学生のころは英語はとくに好きでも嫌いでもありませんでしたが、この日本の英語教育の状況を見て、いつまでこの教育法が続くんだろうと思っています。
【英語】ひろゆき「この時代に英語のコミュ 力いらないっすよ」AI翻訳時代にどこまで必要?東進ハイスクールのカリスマ講師と議論
以前にアベマプライムで日本の英語教育についての動画を見ました。
この動画では日本の英語教育の一貫性の無さが強調されています。
つまり、小学校・中学校・高校・大学でバラバラの英語教育を行っているということです。
そのため、結局ほとんどの日本人は何年間も英語を勉強しても何も話せないという状況になっています。
これは誰もが認知してることなのに、学校でひたすら同じシステムで生徒に教えているのはいったい何のために「学校」があるのでしょうか。
今後の学校教育は「テスト」「暗記」ではなく、自主的、意欲的な学習を行うための環境、機会を与える場に変えるべきです。
英語の授業は学校の先生1人対生徒たちではなく、「近隣のボランティア学生対生徒たち」、「オンラインのネイティブの先生たち対生徒たち」でもいいと思います。
もちろん、これは英語だけではなく、他の教科も同様です。
もう時代は変わっています。家にいながら、YouTubeをずっと見ているだけで大学レベルの数学をマスターしている小学生もいます。
自分の好きなことを、好きなように学べることが生徒たち、そして日本の未来にとって重要なことではないでしょうか。